2021-01

高分子の分析法と物性

GPC(SEC)の原理

ポリマーの分子量分布を測定する手段としてGPC(Gel Permeation Chromatography)が広く使用されています。 この記事ではGPCの原理について紹介します。 GPCの原理 GPCのカラム内には多孔質...
高分子合成化学

リビング重合の基礎

連鎖重合において停止反応が実質的に存在しないものは「リビング重合」と呼ばれています。 ポリマーの成長末端の活性種が失活しないことからこのような名前がついています。 リビング重合が最初に発見されたのは、スチレンのアニオン重合です...
高分子合成化学

高分子の立体規則性

置換基を有するビニルモノマーから得られるポリマーは置換基の立体配置による構造異性体が存在しています。 例えば、ポリエチレンの場合は二重結合に置換基のないエチレンをモノマーとして用いているので、置換基の立体配置を考える必要はありません...
高分子合成化学

高分子の構造と種類

高分子の構造は有機化合物に比べて非常に複雑です。 高分子の構造を決定する因子として、分子量、分子量分布、共重合成分、立体規則性、結合様式、分岐といったものがあり、構造式を単に記載するだけでは表現できない要素が多く含まれています。 ...
高分子の分析法と物性

ポリマーの融点とガラス転移点Tg

ポリマーは有機化合物(分子量の小さい化合物)と異なり、ポリマー内に結晶部や非晶部が存在しています。 このため、ポリマーを加熱していくとポリマーが溶融する温度(融点)以外にガラス転移点Tgという温度が存在します。 ポリマー内部で...
高分子合成化学

天然高分子と合成高分子

高分子は化学的に合成されたものだけでなく、天然にも広く存在しています。 天然から得られる高分子は天然高分子と呼ばれています。 また、化学的に合成される高分子は合成高分子と呼ばれています。 それぞれの高分子の代表例について...
高分子合成化学

高分子とポリマーの定義

高分子やポリマーといった用語は化学に携わる仕事をしていると何気なく使っていますが、実はきっちりとした定義が存在しています。 それぞれの定義について紹介したいと思います。 高分子の定義 高分子学会のホームページにしっかり定...
高分子合成化学

解重合反応

ポリマーによっては重合反応の逆反応である解重合反応が起こすことができます。 ポリエステルなどの縮合重合から得られるポリマーの場合は、重合時に生成した結合を化学的に処理して切断することでモノマーを回収することができます。 例えば...
高分子合成化学

ラジカル重合におけるQ-e値

ラジカル重合においてモノマーのQ-e値は反応性を評価する上で非常に便利です。 ビニルモノマーの二重結合は置換基によって、その反応が大きく変化します。 これは置換基によって生じるラジカルが安定化されたり、モノマーの極性が変わるた...
高分子合成化学

天井温度とは

重合反応は多くのモノマーが一つの巨大分子となる反応のため、エントロピー的には不利な反応です。 ビニルモノマーの重合では、ラジカルなどの付加反応によって二重結合が単結合になることによってエネルギー的に安定な方に反応が進みます。 ...
タイトルとURLをコピーしました