解重合反応

ポリマーによっては重合反応の逆反応である解重合反応が起こすことができます。

ポリエステルなどの縮合重合から得られるポリマーの場合は、重合時に生成した結合を化学的に処理して切断することでモノマーを回収することができます。

例えばポリエチレンテレフタレートの場合、塩基(アルカリ)で処理することでテレフタル酸とエチレングリコールに分解できます。

一方、ポリエチレンやポリプロピレンなどのビニル系のモノマーを重合して得られるポリマーは解重合反応させることが難しいです。

これは解重合反応よりもポリマーへの連鎖移動反応やポリマーの分解反応が起こってしまうからです。

ですが、解重合反応が進行するポリマーもあります。

PMMA(ポリメタクリル酸メチル)は解重合可能なポリマーの代表例です。

PMMAを天井温度以上にしてラジカル源などによって末端を活性化すると解重合反応が進行します。

他のポリマーでは天井温度が高いことや主鎖への連鎖移動反応が起こりやすいことから、解重合させるのは難しいです。

ですが、メタクリル酸メチルは天井温度が低めで主鎖への連鎖移動反応が少なく、解重合反応が進行しやすくなっています。

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