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高分子合成化学

ラジカル重合の開始反応

ラジカル重合の開始反応は開始剤からラジカルが発生し、モノマーに付加する反応です。 ラジカル重合の開始剤は熱や光、レドックス反応によってラジカルを発生させるものを用います。 AIBNやBPOといった熱重合開始剤が多く利用されてい...
高分子合成化学

共重合のおけるモノマー反応性比

複数のモノマーを用いてラジカル重合を行う場合、得られるポリマーのモノマー配列はモノマーの反応性によって変化します。 例えば、スチレンと酢酸ビニルを仕込みモノマー比率1:1でラジカル共重合した場合には、重合初期はスチレンを多く含んだポ...
高分子合成化学

ラジカル重合可能なモノマー

ラジカル重合で重合するには二重結合を含んでいる必要がありますが、二重結合があればどんな化合物でも重合できるというわけではありません。 この記事ではラジカル重合可能なビニルモノマーを紹介いたします。 1置換モノマー 二重結...
高分子合成化学

重合禁止剤の種類と作用

スチレンやアクリレート、メタクリレートなどの重合しやすいビニルモノマーには必ずと言っていいほど重合禁止剤が添加されています。 これらのモノマーは重合しやすく、かつ、重合によって発熱します。 保管中に予期せぬ重合反応が進んでしま...
高分子合成化学

高分子の命名法

高分子も有機化合物と同じように命名法が決められています。 しかし、有機化合物と異なり、高分子では単に構造式を書いても構造が一義的に決まらないこともあって、命名法についても複雑で複数の命名法が認められています。 ここでは、原料基...
高分子の分析法と物性

GPC(SEC)の原理

ポリマーの分子量分布を測定する手段としてGPC(Gel Permeation Chromatography)が広く使用されています。 この記事ではGPCの原理について紹介します。 GPCの原理 GPCのカラム内には多孔質...
高分子合成化学

リビング重合の基礎

連鎖重合において停止反応が実質的に存在しないものは「リビング重合」と呼ばれています。 ポリマーの成長末端の活性種が失活しないことからこのような名前がついています。 リビング重合が最初に発見されたのは、スチレンのアニオン重合です...
高分子合成化学

高分子の立体規則性

置換基を有するビニルモノマーから得られるポリマーは置換基の立体配置による構造異性体が存在しています。 例えば、ポリエチレンの場合は二重結合に置換基のないエチレンをモノマーとして用いているので、置換基の立体配置を考える必要はありません...
高分子合成化学

高分子の構造と種類

高分子の構造は有機化合物に比べて非常に複雑です。 高分子の構造を決定する因子として、分子量、分子量分布、共重合成分、立体規則性、結合様式、分岐といったものがあり、構造式を単に記載するだけでは表現できない要素が多く含まれています。 ...
高分子の分析法と物性

ポリマーの融点とガラス転移点Tg

ポリマーは有機化合物(分子量の小さい化合物)と異なり、ポリマー内に結晶部や非晶部が存在しています。 このため、ポリマーを加熱していくとポリマーが溶融する温度(融点)以外にガラス転移点Tgという温度が存在します。 ポリマー内部で...
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