高分子合成化学

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ラジカル重合におけるQ-e値

ラジカル重合においてモノマーのQ-e値は反応性を評価する上で非常に便利です。 ビニルモノマーの二重結合は置換基によって、その反応が大きく変化します。 これは置換基によって生じるラジカルが安定化されたり、モノマーの極性が変わるた...
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天井温度とは

重合反応は多くのモノマーが一つの巨大分子となる反応のため、エントロピー的には不利な反応です。 ビニルモノマーの重合では、ラジカルなどの付加反応によって二重結合が単結合になることによってエネルギー的に安定な方に反応が進みます。 ...
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ラジカル重合反応におけるゲル効果

重合においては系の粘度が影響する場合があります。 その中でも重要な効果が「ゲル効果」です。 ラジカル重合において重合率の上昇とともに系の粘度が増加します。 粘度の上昇によりポリマー末端の成長ラジカルの拡散速度が低下します...
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ラジカル重合開始剤の開始剤効率と「かご効果」

ラジカル重合の開始剤(特に熱重合開始剤)は発生したラジカル同士が反応します。 このため、投入した開始剤量から計算されるラジカル量よりも実際に働くラジカルの量は少なくなります。 このような実際に開始剤として働く割合を「開始剤効率...
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ラジカル開始剤の「10時間半減期温度 T10」とは

ラジカル開始剤を使う場合、10時間半減期温度(T10)という指標が用いられます。 この記事では、10時間半減期温度とラジカル開始剤の使用温度について解説します。 10時間半減期温度 T10とは 10時間半減期温度 T10...
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ラジカル重合の開始剤の種類と性質

ラジカル重合の開始剤は種類が多く、種類によって使用方法や用途が異なります。 この記事ではラジカル重合開始剤の種類とその性質について紹介します。 ラジカル重合 開始剤の種類について 開始反応で分類すると以下のように分類され...
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ラジカル重合の基礎

ラジカル重合は重合反応の中でも非常に広く利用されている重合方法です。 ほとんどのビニル系モノマーを容易に重合できるという点で工業的にも利用しやすい重合法です。 この記事ではラジカル重合の基本的な内容について紹介します。 ...
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数平均分子量と重量平均分子量の違い ポリマーの分子量分布の考え方

ポリマー(高分子)は有機化合物と異なり、単一の分子量を持つ化合物ではありません。 高分子鎖一本一本で重合度が異なっており、分子の大きさもバラバラ。 このため、単純に「分子量」という考え方を持ち込むことができません。 そこ...
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シュタウディンガーの高分子説 高分子の歴史のお話

高分子という概念がきっちりと確立されたのはなんと20世紀に入ってからのことです。 綿や麻などの天然の繊維や紙の原料のセルロースも高分子であり、高分子という材料そのものは古くから使われているものです。 しかし、その正体がはっきり...
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重合反応の種類 高分子の合成方法

身の回りの製品にも多く使われている高分子。 高分子は一般にモノマー(単量体)と呼ばれる低分子量の化合物を重合させることで合成します。 このページでは重合反応の概要について解説します。 反応の様式で分ける 大きく分け...
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